パワハラなどの疑惑を内部告発された兵庫県の斎藤元彦知事が30日午後、告発内容の真偽を調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)に初めて出席し、質疑が始まった。
午後3時、上下黒っぽいスーツに身を包んだ斎藤知事が大会議室に入室し、深々と一礼した。斎藤知事は「良心に従って真実を述べ、何事も隠さず付け加えないことを誓います」と宣誓し、尋問が始まった。
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30日は主にパワハラについての質疑がなされる。百条委によると、23日の県職員への尋問では、知事が県の最高幹部に向かって文具を投げた▽県立考古博物館で20メートル歩かされて知事が怒ったなどの証言が出た。
内部告発は、県の元西播磨県民局長(7月に死亡)が3月中旬、斎藤知事や県幹部らの七つの疑惑を文書に記し、匿名で一部の報道機関などに送った。斎藤知事は「核心的部分が事実ではない」と疑惑を否定してきた。
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百条委での主なやりとりは次の通り。
「進入禁止エリアとは認識せず」
――県立考古博物館で、自動車進入禁止のため公用車を降りて歩かされたときに職員に怒鳴ったというアンケートの記載について。認識はあるか。
それなりにきつく指摘はした。車の動線をちゃんと確保できていなかったではないかという強い思いがあったので注意をした。
――車止めを外して進入禁止の場所まで入るべきだったというのは過剰な要求にあたるのでは。
当時は進入禁止エリアとは認…