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【動画】イランがイスラエルに対して報復攻撃を開始した=ロイター

 イスラエル軍は13日に行ったイランへの攻撃で、同国最大級のウラン濃縮施設に損害を与えたと主張しました。イラン側は殺害された軍部トップらの後任を選び、立て直しを図っています。国際社会からはイスラエルへの非難や、関係国の自制を求める声が上がっています。最新の情勢をタイムラインでお伝えします。

(タイムスタンプは日本時間)

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イランとイスラエルの地図
  • イスラエルとイランの敵対関係 背景を読み解く7つポイント
  • 【解説人語】核協議のさなか、なぜ今だった?イスラエルがイラン攻撃
  • 【日本時間13日の動きを詳報】イスラエル、イラン最大級のウラン濃縮施設を攻撃
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イスラエル中西部ラマトガンで2025年6月14日、イランのミサイル攻撃を受けた建物から救出された犬を運ぶ救助隊員=ロイター

18:26(エルサレム12:26)

「イランの独裁者は国民を人質に」

 イスラエルのカッツ国防相は14日、イランがイスラエルへの攻撃を継続する場合、イランの首都テヘランへの攻撃を強化すると主張した。イスラエルの有力紙ハアレツが報じた。

 ハアレツによると、カッツ氏は、「イランの独裁者は国民を人質にし、イスラエル市民への犯罪的攻撃に対して、特にテヘランの住民が重い代償を支払う現実をもたらしている」とした上で、「もしハメネイ(最高指導者)がイスラエルにミサイルを発射し続けるなら、テヘランは炎上するだろう」と牽制(けんせい)した。

17:51(エルサレム11:51)

イランから200発の弾道ミサイル、3人死亡

 イスラエル軍は14日、イランから13日夜以降、イスラエルに向けて計約200発の弾道ミサイルが発射されたと発表した。攻撃により、3人が死亡し、約70人が負傷したという。

 発表によると、軍はミサイルの大半を迎撃したが、「少数」のミサイルが防空網を突破し、商都である中部テルアビブやその郊外の住宅地などで被害が出たという。

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イランによるミサイル攻撃を受けたイスラエルのリションレジオンで2025年6月14日、作業をする救助隊員ら=ロイター

17:33(ウィーン10:33)

イスファハンの核施設、放射線量の上昇なし

 国際原子力機関(IAEA)は14日、イラン中部のイスファハンにある核施設について、施設外での放射線量の上昇は見られないとX(旧ツイッター)に投稿した。IAEAによると、13日にこの核施設を標的とした複数回の攻撃があったという。

12:46(エルサレム06:46)

イスラエルで3人死亡 イランの報復

 AP通信は14日、イランによるイスラエルへの報復攻撃で、2人が死亡したと報じた。

 APは、イスラエルの救急隊の情報として、ミサイルがイスラエル中部に着弾し2人が死亡、19人が負傷したと伝えた。

 その後、現地の病院の情報としてテルアビブへのミサイル攻撃で女性1人が亡くなったとも報じた。

06:00(ニューヨーク13日17:00)

国連安保理が緊急会合

 国連の安全保障理事会は13日(日本時間14日)、緊急会合を開いた。約2時間にわたった会合では、理事国から攻撃当事国に対する懸念や自制を求める声が相次いだ。

 英国は「イスラエルのイランへの攻撃と、イランによる報復の軍事行動に、深い懸念を抱いている。さらなる激化を防ぐのが最優先だ」と述べた。中国やパキスタンは、イスラエルを非難する考えを表明した。

 イスラエルを支持してきた米国は、イスラエルが今回の攻撃について「自衛に必要だった」と説明しているとした上で、「どの主権国家も自衛する権利を持ち、イスラエルも例外ではない」と述べた。

 一方で、今回の攻撃には関与していないと強調。「イランが核兵器を持ったり、中東の安定への脅威となったりしないよう今後も外交的解決を模索する」と述べた。

05:30(ワシントン13日16:30)

米国、イスラエル標的のミサイル迎撃を支援

 米政府当局者は13日、取材に対し、「米国はイスラエルを標的としたミサイルの迎撃を支援している」と述べた。具体的な支援の内容は明かさなかった。

04:15(ニューヨーク13日15:15)

IAEA事務局長、国連安保理に出席

 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は13日(日本時間14日)、国連安全保障理事会の緊急会合にオンラインで出席し、中部フォルドウの濃縮施設や中部イスファハンの施設についても攻撃を受けたと、イラン当局から報告があったことを明かした。一方で「現時点ではこれらの施設へ軍事的行動が行われたかどうか十分な情報がない」とも述べた。

 イスラエルは、イラン中部ナタンズにあるウラン濃縮施設への攻撃を明らかにしていた。

 グロッシ氏はナタンズの施設について「パイロット燃料濃縮プラントの地上部分」と、電力関係の設備が破壊された、と報告。施設外の放射能レベルに変化はないが、施設内では放射線と化学物質の汚染が起きていると指摘した。ただ「適切な放射線防護措置をとれば対応可能」なものだという。

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イスラエルのテルアビブで2025年6月13日、ミサイルを迎撃するため、イスラエルの防空システム「アイアン・ドーム」が作動した=AP

03:58(テヘラン13日22:28)

イラン、報復で150の標的を攻撃か

 イラン国営プレスTVは13日、革命防衛隊幹部の話として、イランがイスラエルへの報復として、戦略的に重要な軍事施設を含む少なくとも150の標的を攻撃したと報じた。南部のネバティム空軍基地やオブダ空軍基地が含まれるという。幹部は取材に、「これらの基地には指揮統制拠点や電子戦拠点が置かれており、イランに対する攻撃が開始された場所だった」と話した。

■イラン、イスラエルへ報復開…

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