イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘に一定の区切りをもたらしたのは、米国の仲介だった。だが、停戦合意が確実に履行されるのか、パレスチナ自治区ガザの戦闘はどうなるのか、行方は見定めがたい。今後は、極端な親イスラエル派をそろえた陣容で中東外交に臨む見通しのトランプ次期米大統領が、どう事態を動かそうとするのかが焦点となる。
- 「戦果」誇るイスラエル レバノン停戦合意 無視できなくなった懸念
バイデン米政権の高官によると、米国の停戦案については、来年1月に大統領に就くトランプ氏の国家安全保障チームにも事前に伝えた。トランプ氏側は、イスラエルとレバノン双方を利する合意になるとして支持する姿勢を示したという。
バイデン政権は早くから緊張…