Smiley face
写真・図版
白子―高田 四回、安打を放って喜ぶ白子・太田悠翔選手=2025年7月6日、津、兼田徳幸撮影
  • 写真・図版

 (6日、第107回全国高等学校野球選手権三重大会1回戦 白子0―10高田)

 2年生主体の白子は初回の10失点が響き、五回コールド負け。川本一誠監督は「夏の初戦の怖さを痛感した」と振り返った。

 初回の立ち上がりは打者2人で2死を得たものの、四球や失策をきっかけに打者一巡の猛攻にさらされた。2回以降は継投でしのぎ、反撃の機会を待った。

 10点を追う四回表、4番の太田悠翔(ゆうと)選手(2年)がバットを振り抜くとボールは中前へ。「ストレートに絞って待っていました」。双子の兄・英寿選手(同)が三塁まで進み、この日初めて得点圏へ走者を進めた。エースナンバーも背負う悠翔選手はその裏、マウンドに上がると、持ち味のスライダーで三者凡退に抑えた。

 敗れはしたものの、悠翔選手は「投打で自分の役割は果たせた」と汗をぬぐった。

 この日先発した選手9人のうち8人が1、2年生。チームとして「スマイルベースボール」を掲げ、悠翔選手は笑顔を絶やさず戦った。

 来夏に向けて川本監督が「今日で火がついたね」と語りかけると、「はい!」と笑顔で元気よく答えた。

共有