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2021年10月に開店した「おたからや」新宿本店=2024年6月4日、東京都新宿区新宿3丁目、中村英一郎撮影
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 販売機能を持たず、貴金属やブランド品の買い取りだけをする店が急増している。日本のブランド中古品の質の高さに円安が加わり、外国人に人気となっていることや、物価高で日本人が新品を買いにくくなっていることが背景にありそうだ。金の価格高騰や、「終活」の広がりで売り手も増えている。

 5月下旬の昼ごろ、東京都中央区の「おたからや」銀座本店内の六つの個室は貴金属などを売りに来た客でにぎわっていた。

金の高騰知って「せっかくだから・・・」

 埼玉県八潮市の60代の女性は、金のネックレス2本を売りに来た。「親からもらったけど、使っていなかった。金の高騰を知り、せっかくだからと来てみた」。鑑定後、買い取り価格として30万円を提示され、売ることを決めた。

 一緒に来ていた友人の60代…

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