タイ国会で新首相に指名されたタイ貢献党のペートンタン党首(37)は18日、ワチラロンコン国王からの承認状を受け、正式に首相に就任した。
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ペートンタン氏は「経済問題を解決し、国民の生活の質を向上させる」と演説。「この大きな職責は首相だけで成し遂げられるものではない。全ての世代、あらゆる分野の全ての才能を結集したい」と述べた。
ペートンタン氏はタクシン元首相の次女で、政治経験は極めて限られている。セター前首相が14日、憲法裁判所から解任されたのを受け、下院で16日、急きょ指名された。
記者会見では「当初からこの職責を担う計画があったわけではなかった」と吐露しつつ、「準備と決断はできていると国民の皆さんに保証する」と強調。政策の詳細は9月初旬に改めて示すと語った。(バンコク=武石英史郎)