トランプ米大統領は25日、イスラエルとイランの交戦について「『12日間戦争』は終わったと考えている。彼らが再び互いに攻撃し合うことはないだろう」という認識を示した。イランとは「来週協議する」とし、同国の核開発をめぐり「合意を結ぶ可能性もあるが、わからない」と語った。
オランダ・ハーグでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席後、約50分にわたって記者会見した。交戦は、米国がイランの核施設3カ所を攻撃する形で参戦してから急展開を見せ、イランの形式的な報復を待っての「手打ち」となっている。トランプ氏は、イランの核兵器開発について「合意するかどうかは気にしない。我々が求めているのはこれまでと同じでイランが核兵器を持たないことだが、我々は核を壊してしまった」と述べた。「戦争は終わった」とも語り、イラン側から将来的に「核兵器を保有しない」という声明を求める可能性もありうる、とした。
交戦に区切りがみえたことでイランに対する友好的な発信も目立つようになった。会見では「彼らは勇敢に戦った」と称賛。イランに対しては「最大限の圧力」政策の下で強い経済制裁をかけてきたが、「国の再建にはお金が必要だ」と語り、中国がイランから石油を購入することに理解を示した。
■核施設「完全に破壊」なお主…