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2025年3月5日、イスラエル南部キブツ・レイムで、23年10月7日のイスラム組織ハマスによる奇襲攻撃で犠牲となった人々に祈りを捧げるイスラエルの人々=ロイター

 パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスに全ての人質を即時解放するよう迫ったトランプ米大統領の要求に対し、ハマスは6日、「こうした脅迫は問題を複雑にし、占領軍(イスラエル)に(停戦)合意を履行しないよう促すものだ」として反発した。ガザでの停戦をめぐってはハマスとイスラエルの立場の隔たりが続いており、停戦の継続に不透明感が増している。

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 イスラエルメディアによると、ハマスはガザで死者35人を含む59人の人質を依然として拘束しており、米国籍の人質も5人含まれているとされる。トランプ氏は5日、SNSへの投稿で、ハマスに対し「全人質を今すぐ、遅滞なく解放し、遺体をすべて即座に返さなければ、おまえたちは終わりだ」などと警告していた。一方、米国はハマスと直接協議を進めていることも明らかにしており、圧力を駆使しながら交渉を有利に進めたい考えとみられる。

 ガザではイスラエルとハマス…

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