米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は14日、2022年9月に起きたロシアと欧州を結ぶ天然ガスの海底パイプライン「ノルドストリーム」のガス漏れ事故について、ウクライナ軍のザルジニー総司令官(当時、現駐英大使)が、ゼレンスキー大統領の中止命令にもかかわらず、破壊工作を強行したと報じた。
WSJが破壊工作に関与した当事者を含む複数の関係者の話として伝えたところによると、バルト海の海底を通るパイプラインの破壊工作は、現役兵士のほか、訓練を受けた民間ダイバーを含む計6人によって行われた。小型ヨットや、時限装置をつけた爆発物が使われたという。
WSJによると、ゼレンスキー氏は当初、この計画を承認したが、計画を察知した米中央情報局(CIA)からの要請を受け、中止を命じた。しかし、ザルジニー氏は、計画が実行段階に入った後では工作部隊と連絡を取ることはできないなどとして強行したという。ザルジニー氏は、同紙の取材に関与を否定した。
独メディアやポーランドの検…