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北朝鮮の元山で2025年7月12日、ロシアのラブロフ外相(左から2人目)と会談する北朝鮮の崔善姫外相(右から2人目)。ロシア外務省提供=ロイター

 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記とロシアのラブロフ外相が12日、北朝鮮東部の江原道・元山で会談した。ロシアのインタファクス通信によると、ラブロフ氏は、プーチン大統領が、北朝鮮側とのすべての合意を再確認し、金氏との早期の首脳会談実現を強く望んでいると述べ、北朝鮮とのさらなる関係強化への期待を示した。

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 金氏も「今回の訪問は、様々な分野における協力発展の非常に重要な節目になる」と歓迎した。プーチン氏は昨年6月に訪朝し、相互の軍事支援を定めた包括的戦略パートナーシップ条約に調印。ロシア側では、年内の金氏の訪ロを期待する声が出ている。

 ラブロフ氏は同日、崔善姫(チェソンヒ)外相とも会談。その後の会見で米国と韓国、日本が北朝鮮周辺で軍事施設を建設し、ロシアと北朝鮮に敵対していると批判した。「北朝鮮の行動を尊重する。核開発の理由を理解している」と核開発を容認する姿勢を示した。

 一方、崔氏は会談で、「ロシアの主権と領土の一体性を無条件に一貫して支持し、新たな対話の全項目を実施する用意がある」と述べた。

 北朝鮮は、ウクライナの越境攻撃を受けたロシア南西部クルスク州に派兵したが、会談で追加の派兵や派遣地域の拡大を協議した可能性がある。

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