Smiley face
写真・図版
多くの来場者でにぎわう大阪・関西万博の会場=2025年6月28日午前9時17分、大阪市此花区、箱谷真司撮影

 160を超える国・地域、国際機関が参加する大阪・関西万博は7月13日で開幕から3カ月、会期の折り返しを迎えます。各国の万博への参加を祝う「ナショナルデー(ND)」などに合わせ、首脳や国家元首らが続々と会場を訪れています。さまざまなメッセージを会場から日本や世界に向けて発しています。

写真・図版
シュタインマイヤー・ドイツ大統領=2025年6月20日午前11時16分、大阪市此花区、日本国際博覧会協会提供

 「ドイツのシラーの詩に、ドイツのベートーベンが曲をつけた歓喜の歌。それが日本の1万人にドイツ語で歌われた。鳥肌ものの瞬間でした」

 6月20日、NDの式典に立ったドイツのシュタインマイヤー大統領は、万博開幕時の「1万人の第九」に触れてそう言った。歓喜の歌は団結の象徴だとして、未来への協働を呼びかけた。

  • 「1万人の第九」に鳥肌 ドイツの大統領が万博で語ったこと

 同じように、日本とのつながりを意識した演説は多かった。

 アイスランドのトーマスドッティル大統領は、自身が同国初の焼き鳥やすしのレストランを開いたエピソードを披露。日本の「三本の矢」の逸話も引き、国際協調の重要性を訴えた。

  • 国際協調を訴えたアイスランドの大統領が語った日本のことわざ

 「宮守よわが名を散らせ木葉川」。松尾芭蕉のそんな句を紹介したのは、南米パラグアイのペニャ大統領。「私の名も木の葉のように流されてしまうだろうが、パラグアイと日本の美しい友情は、永遠に残っていく」と言った。

  • パラグアイ大統領が万博で語った「日本との共通点」

■日本語で演説したも首脳も …

共有