東京都内の小中学校で、校舎内も外履きで過ごす「一足制」を採り入れる動きが広がっている。背景には改築時、げた箱のスペースの確保が難しいことや、新型コロナの流行などがある。子どもたちにはおおむね好評のようだ。
2月26日午後1時すぎ。品川区立城南小学校の広々とした昇降口に、子どもたちの明るい声が響く。教室を出て、廊下を歩くとそのまま靴を履き替えずに校舎の外に出る。次々と「下校ラッシュ」の波が続くが、あっという間にいなくなった。
城南小では2020年に新しい校舎に建て替えたことに伴い、23年9月からげた箱をなくし、「一足制」を採り入れた。体育館で体育館シューズを履く以外は、トイレもすべて外履きで過ごす。雨の日にはマットを敷くなどの対応をしたり、外履きがぬれた児童は体育館シューズに履き替えたりしているという。
子どもたちの反応は上々だ…