徳島市の広沢自動車学校が昨年12月から、不登校や引きこもりの経験者らも安心して運転免許を取得できる教習「よりそいプラン」を始めた。指導員で発案者の大野茉己(まこ)さん(27)に取り組むきっかけなどを聞いた。
――どんな経緯で
生徒は様々な指導員から教習を受けますが、相性が合わなかったり、思うように課題をこなせなかったりして足が遠のく人がいました。免許取得を目指して入ったのに残念だと思っていました。
そのため当校では6、7年前から、検定前などに相談に応じるような取り組みをしていました。一方で専門的な知識も備えた本格的なサポートの必要性も感じていました。
――準備はどのように
2022年末に学校に提案し、翌年から発達障害の勉強を始めました。研修会に参加し、県外の発達障害者向けプランの先行事例も学びました。
私が生徒のころも振り返りました。県外出身で知り合いもいなくて、教習を受けるのがおっくうな時期もありました。卒業まで8カ月かかりました。
そこで教習に不安を感じている人がたくさんいるのではないかと思い、発達障害に限らず、幅広い人が対象のプランにすることを考えました。
――教習の流れは
生徒には入校前から担当の指…