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 自民党の総裁選と、立憲民主党の代表選が行われています。なかでも総裁選は事実上、次の首相が選ばれる場であるため、注目を集めています。朝日新聞社はこれまでの世論調査で、次の首相(自民党総裁)にだれがふさわしいと思いますか、という質問を重ねてきました。質問文や選択肢などは様々ですが、世論調査の数字と総裁選の結果から、浮かんできたものとは……。

 朝日新聞社が現行の電話方式で世論調査を始めたのは2001年4月です。以来、今年9月までに計388回の全国調査をしています。第1回となった01年4月13~14日の調査では、国民に不人気だった森喜朗内閣の退陣表明を受けた総裁選について、4人の候補者名を挙げた上で「総裁にはだれがよいと思いますか」と聞きました。

 支持する派閥や国会議員の数では、橋本龍太郎氏が本命視されていましたが、調査では小泉純一郎氏が51%と過半数を獲得。12%の橋本氏、5%の麻生太郎氏、3%の亀井静香氏に大差をつけました。

 23日に開票が確定した予備選では、小泉氏が地方票の9割近くを集めました。亀井氏が辞退して迎えた翌24日の本選では、国会議員票でも過半数を獲得。全体の得票は6割を超え、総裁の座を射止めました。

 このひと月前の01年3月に実施した面接調査では、与野党を問わず、国会議員の中から自由回答で次の首相にだれが一番よいと思うか、尋ねています。電話と面接で調査方法が異なりますし、数人の名前を挙げて選んでもらう質問の仕方に対し、自由回答では、「答えない」が5割近くに増えるなど、二つの調査は単純に比較できません。

 とはいえ、この面接調査で、1位は小泉氏で、13%でした。2位は12%の田中真紀子氏。野中広務氏と菅直人氏(当時、民主党)はそれぞれ4%で、橋本氏は3%でした。

 翌4月の電話調査で小泉氏が…

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