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 第154回九州地区高校野球佐賀大会(県高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は4日、佐賀市のさがみどりの森球場で決勝があり、佐賀北が唐津商に3―1で競り勝ち、2季ぶり14度目の優勝を飾った。3位決定戦は北陵が東明館に4―3で勝利した。4校は20日から同球場である九州大会に出場する。

 1点差に迫られて迎えた八回2死二塁、佐賀北の久保聡汰主将は「前の打者がスライダーで攻められていたので、狙ってました」。その変化球を迷わず振り抜き、中堅へ適時二塁打。味方の投手が「2年生なので何とか2点差に広げたかった」とホッとしたように言った。

 自分よりチームのことを気にかける久保主将は、大会序盤、打撃不振だった。「主将が打席に向かうとベンチから声がかかり、逆にみんなが支える感じだった」と本村祥次監督。勝負を決めた八回の3点目を「主将だけで打った一打ではない。大会を通じチームワークがよくなった」とたたえた。

 全国制覇の経験もある強豪は、昨年の冬場練習を前に髪形を自由にした。「時代の流れというか、提案したら『伸ばしてみよう』という形になった」と本村監督。久保主将は「多様性です」と笑う。主将は地元での九州大会に向け、「レベルの高い相手に、守備からリズムを作る自分たちの野球をぶつけたい」と気を引き締めた。(森田博志)

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