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2番手で登板し、4イニングを完璧におさえた神村学園の早瀬朔投手=長崎県営野球場
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 第156回九州地区高校野球大会(九州地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)の決勝が24日、長崎市の県営野球場であり、神村学園(鹿児島)が西日本短大付(福岡)を5―1で破り、6季ぶり5回目の優勝を果たした。

 神村学園の早瀬朔投手が六回から2番手で登板し、完璧な投球で決勝を締めくくった。常時140キロ台半ば以上の速球とカーブやチェンジアップの緩急差で打者12人を一人も出さなかった。「初めてエースの役割を果たした」と小田大介監督も納得顔だった。

 「初めて」の意味は、初戦の壱岐との試合で11安打と打ち込まれたからだ。準々決勝、準決勝は出番がなかった。「球速はあったが、当てられたら飛んでいった。真っすぐの質が悪かった」と早瀬投手。キレを取り戻すために登板がない間、ダッシュなどで鍛え直した。

 昨夏の甲子園でも2試合に登板。185センチの大型右腕は、体重を10キロ増やすなど冬は体づくりもした。「甲子園に出て自信がついた。(選手として)変われる」。鹿児島県内で27連勝中のチームの柱として、甲子園経験のない選手を、自分が3年連続の夏に連れていくつもりだ。

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