1月に本社を東京から「創業の地」高松市に移転した讃岐うどんチェーン「はなまるうどん」は25日、同社1号店「木太店」の最寄り駅である高松琴平電鉄(ことでん)長尾線林道駅の副駅名を「はなまるうどん駅」と命名したと発表した。はなまるうどんが経営のてこ入れ策として取り組む「おいでまい!さぬきプロジェクト」の第1弾としている。
ことでんとネーミングライツ(命名権)契約を結び、1年限定。期間中、長尾線を走る電車の1編成が「幸運のはなまるうどん号」のオリジナルヘッドマークをつけて「コラボ運行」する。
林道駅のホームの壁面には巨大なうどんパネルが掲示された。コラボ運行する電車の窓にはうどんのどんぶりステッカーが貼られ、林道駅に停車すると、うどんパネルと重なり、箸でうどんを持ち上げる絵ができる仕掛けになっている。
この日、高松市内であったお披露目会で、はなまるうどんの前田良博社長は「讃岐うどんの伝統と革新を広め、讃岐うどんの魅力を全国に発信していきたい」と述べた。ことでんの河田悦夫・常務取締役も「香川県全体が注目されるような取り組みにつなげて頂きたい」とコメントした。
はなまるうどんは3月中旬から県内14店舗ですべてのうどんメニューを香川県産小麦粉「さぬきの夢」を使用した麺に切り替える。1号店の木太店では創業時の人気メニュー「カレーかま玉」を復刻販売する。
新メニューを試食した県出身の俳優・モデル大里菜桜さんは「味も香りものどごしも『はなまる』です」と話していた。