埼玉県吹奏楽コンクール西部地区大会に出場する坂戸市立城山中学校は、出場メンバー10人のうち3人が小学生だ。本番前日の3日の練習では、中学生に交ざって小学生も楽器を奏でていた。
城山は10年前に小中一貫校となり、小学5年生から部活動に入ることができる。ただ、これまで小学生は大会には参加せず、昨年は人数が足りないため他の中学と合同で大会に出ていた。今年は合同を組む学校が見つからなかったため、5月に入って急きょ、小学生が出ることになったという。コンクールの規定では、同一学内なら小学生の参加も認められている。
他校とは違う部活に難しさもある。小学生は下校時間が早く平日の練習は1時間ほど。また、人数が少なくパートや楽器を兼任している。
本番の曲は福田洋介作曲の「あかつきの舞」。「リズムが取りづらいけれど、昨年足りなかったビート感を出せる」と顧問の吉田正弘さん。
部長の古賀はるかさん(中3)は「小・中学生で出られるのは今年が初めて。自分にとっては最後のコンクールなので練習の成果を出して県大会にいきたい」と話した。