天皇、皇后両陛下と長女愛子さまは18日、静養のため栃木県那須町の那須御用邸付属邸に入った。同日夕には、ご一家で敷地内を散策し、報道陣の取材に応じた。天皇陛下は「那須の豊かな自然に触れながら、3人でゆっくり過ごせたら、と思っております」と語った。
ご一家が那須を訪れるのは約10カ月ぶり。皇后さまは「東京と比べてとても涼しくて、空気も爽やかで、森林浴というか緑の中で、楽しませていただいております」と話した。
両陛下は戦後80年にあたる今年、硫黄島(東京都小笠原村)、沖縄、広島、モンゴルで戦没者を慰霊した。皇后さまはこの半年について、「どれも本当に心に残る体験をさせていただいて、ありがたく思っています」などと振り返った。社会人2年目の愛子さまは「1年目と変わらず、同じように日々新しい発見もありつつ、新しい体験もしながら、充実した毎日を送ることができております」と話していた。
両陛下は今年、大阪・関西万博のため来日する外国賓客の接遇にも忙しくあたっている。愛子さまも、日本赤十字社に勤務する傍ら、万博会場や能登半島の被災地などを訪れたほか、両陛下の沖縄訪問に同行するなどした。