宇宙飛行中の事故から奇跡的な生還を遂げた宇宙船「アポロ13号」の元船長、ジム・ラベルさんが7日、自宅がある米イリノイ州レイクフォレストで死去した。97歳だった。米航空宇宙局(NASA)が8日に発表した。
米オハイオ州クリーブランド生まれ。米海軍のテストパイロット出身で、NASAの元宇宙飛行士。1970年に3人の飛行士が月面着陸を目指すアポロ13号で船長を務めるも、途中で酸素タンクが爆発し、呼吸用の酸素、電気や水の供給が危うい事態に陥った。しかし、宇宙船と地球の管制センターをつないだ救出作戦によって地球への生還に成功。救出の様子はテレビ中継され、後に俳優のトム・ハンクス氏がラベルさんを演じた映画「アポロ13」も制作された。