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福田富一知事(左)の街頭演説会で演説する、宇都宮市長選立候補者の佐藤栄一氏(中央)。福田氏と県都の町づくりを今後も進めたいと訴えた=2024年11月15日午後6時57分、宇都宮市馬場通り2丁目、山下龍一撮影

 宇都宮市長選は17日投開票され、無所属の現職佐藤栄一氏(63)=自民、公明県本部推薦=が、いずれも無所属新顔の霊園理事長荒木大樹氏(53)、市民団体代表上田憲一氏(87)、元財務官僚毛塚幹人氏(33)の3人を破り、6選を確実にした。6選は宇都宮市政史上の最多当選回数となる。

 佐藤氏は元ゴルフ場経営会社の社長。2004年、知事選へのくら替え出馬を決めた当時の福田富一市長(現知事)の後継として市長選に立候補し、43歳で初当選した。

 今回の市長選の争点は、次世代型路面電車(LRT)のJR宇都宮駅西側への延伸の是非、5期20年の現市政への評価、多選の是非だった。

 自公両党の推薦を受けた佐藤氏は、組織戦を展開した。陣営の選挙対策本部長は自民の船田元・衆院議員(栃木1区選出)が務めた。街頭演説のほか、市内の企業の朝礼にも顔を出し、支持を訴えた。

 昨年8月、LRTがJR宇都宮駅東側で開業し全国的な注目を集めた。佐藤氏は「宇都宮が注目されている今がチャンスだ」と強調し、選挙戦ではLRT延伸区間の30年運行開始、延伸に伴うJR宇都宮駅西側の再開発を進めると主張した。(山下龍一)

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