島根県 国立大学の授業料値上げの議論が広がるなか、島根大学の大谷浩学長は4日の定例会見で、「情報収集に努めるという段階。値上げについて検討は現時点ではしていない」と述べた。 国からの運営費交付金の減額、光熱費や物価高騰の影響で、各大学の財務状況は厳しい。大谷学長は「切り詰めるところを切り詰め、外部資金の獲得や企業との共同研究などで何とか耐え忍んでいる状況で、非常に厳しい」と説明し、国に支援を求める考えを示した。 島根大の授業料は国が示す標準額と同じ年額53万5800円。(垣花昌弘)