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自民党総裁選の演説会が終わり、手を取り合う候補者ら=2024年9月15日、福島市、酒本友紀子撮影
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 自民党総裁選候補者の演説会が15日、福島市内であった。立ち見も含め約1100人の県民らが見守ったなか、「次の首相」候補の9人は、原発事故からの復興途上にある福島について、何を語ったのか。

 東日本大震災の「第2期復興・創生期間」が2025年度で終わるのを念頭に復興予算に触れたのは3人。林芳正官房長官は「次の期間は第2期を上回る予算を確保する」と約束した。加藤勝信元官房長官は「しっかり財源を確保しなければならない。(予算の)中身を具体的に実現して復興を成し遂げたい」、茂木敏充幹事長は「復興予算をさらに確保し、(原発の)廃炉を完了して初めて実現する復興の取り込みを加速する」と述べた。

 東京電力福島第一原発では、廃炉の最難関とされる溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の取り出し作業が始まったばかり。小林鷹之前経済安保相は「予定より3年遅れで不安に感じている人もいると思う。廃炉プロセスをしっかり完了できるよう共に取り組む」と話し、林氏も「これから(廃炉が)困難な時期に入る。全閣僚が復興大臣になったつもりで復興に取り組む」とした。

 候補者が最も多く言及したの…

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