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神宮外苑のイチョウ並木(写真左奥)。右手前から神宮第二球場跡地、神宮球場、秩父宮ラグビー場=2024年7月5日午後1時49分、東京都内、朝日新聞社ヘリから、上田幸一撮影

 明治神宮外苑地区(東京都)の再開発をめぐり、三井不動産などの事業者が9日、敷地内の樹木の伐採本数を120本あまり減らすなどの見直し計画を東京都に提出し、公表した。樹木の伐採に対して批判が高まるなか、都からも樹木保全の具体策を出すよう求められていた。見直し計画が都の環境影響評価審議会で了承されれば、近く伐採が始まる見通し。

 再開発は、神宮球場と秩父宮ラグビー場の場所を変えて建て替え、さらに高さ180メートル超の超高層ビル2棟を新築する計画。三井不動産によると、当初は1904本ある3メートル以上の高木のうち、743本を伐採し、275本を移植する一方、837本を新たに植える予定だった。

 9日に公表された見直し計画によると、このうち伐採本数を66本削減。移植への変更なども進め、計124本の伐採を取りやめる。

 こうした伐採本数の削減のほか、新たに植樹する木を増やすことで、再開発後の高木の本数は2304本に増えるとしている。

 また、新球場の建設によって生育への悪影響が懸念されていた名所のイチョウ並木については、根の保護範囲を確保するために球場棟との距離を約8メートルから約18.3メートルに広げるという。

 再開発には三井不動産のほか…

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