春の全国交通安全運動が6日に始まり、鎌ケ谷署は同日、日本ハムファイターズ2軍の稲葉篤紀監督を一日署長に任命し、鎌ケ谷スタジアム(鎌ケ谷市中沢)で出動式などを行った。同日に楽天戦もあり、多くの野球ファンらが足を止めていた。
稲葉監督は2021年の東京五輪で日本代表監督として金メダルに導いた。今シーズンから2軍監督を務めている。
鎌ケ谷署の掛谷尚史署長から委嘱された後、稲葉監督は「鎌ケ谷市民が一丸となって交通安全に取り組むことが必要」と宣言文を読み上げた。
また、掛谷署長は今年(4日現在)の県内の交通事故死者数が39人に上ることに触れ、「この時期は子どもたちの生活が変わる。通学路の見守り活動や交通ルールを教えるなど、事故に巻き込まれない教育を推進してほしい」と呼びかけた。
出動式の前後で、試合観戦に訪れた人たちには、交通安全の啓発チラシや反射材、メモ帳などが入ったトートバッグ(500個)を配布。自転車の安全な乗り方を身につけられるシミュレーターや飲酒後の視界状況が見られる飲酒ゴーグルなどの体験コーナー、子どもたちが参加した交通安全教室などもあった。春の交通安全運動は15日まで。(杉江隼)