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 楽天のレギュラーシーズンは、残り9試合。昨秋の右ひじ手術から復活をめざす田中将大が28日のオリックス戦(楽天モバイルパーク宮城)で、今季初登板となる先発マウンドに上がる。前日の27日には今季初めて本拠球場で調整し、静かに意気込みを語った。

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登板前日にマウンドで投げる楽天の田中将大=27日、楽天モバイルパーク宮城

 「この時期に初登板ということで、これまでにない状況。春先からファームで取り組んできたことを、明日のマウンドでしっかり出すことができればな、と思っています」

 北海道・駒大苫小牧高から楽天に入団し、その後、大リーグ・ヤンキース、再び楽天と日米の野球界をわかせてきた。日米通算197勝。気持ちが高ぶるのは、いつものことだ。

 「緊張はもちろん、しますよ。どんな試合であれ、1軍でシーズン初登板ですし、当然、緊張しています。それが悪いことだとは思わないんで、その緊張感を良い方向に持っていけるように準備してマウンドに上がりたい」

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 逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出をめざすチームに23日から合流し、ひりひりした状況で戦う雰囲気を肌で感じてきた。試合前の時点で、3位ロッテを1ゲーム差で追う。そんななか、先発を託された。

 「重々承知している、大事なところっていうのは。だからといって、自分の持っている以上のものが出せるかと言うと、そうではない。これまでしっかりと積み重ねてきたものを結果で示すことができればいいな、という風に思いますし、(クライマックス)シリーズに向けて勢いがつく投球ができればなという風に思います」

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登板前日に調整する楽天の田中将大=27日、楽天モバイルパーク宮城

 今江監督はただ勝つだけでない、何かを期待する。

 「彼が投げることで、いつも…

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