第77回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)が19日、茨城県のひたちなか市民球場(ひたちなか市)などであった。横浜(神奈川1位)は作新学院(栃木2位)に8―1で、東海大相模(神奈川2位)は常総学院(茨城1位)に10―3で、いずれもコールド勝ちし、8強入りした。横浜は浦和学院(埼玉1位)と、東海大相模は山梨学院(山梨1位)と、それぞれ21日にノーブルホームスタジアム水戸で対戦する。
二回表、横浜先発の前田一葵(いちき)投手(3年)が作新学院に1点を先取され、なお2死満塁のピンチ。次を託されたのは遊撃手の池田聖摩(しょうま)選手(2年)だった。
選抜大会では遊撃手として出場したが、中学時代はU15日本代表の背番号「1」を背負い、投手としても活躍していた。しかし、昨夏の神奈川大会決勝では終盤にマウンドを任され、東海大相模に逆転を許した。
この日、昨夏と同じような状況での登板となり、「(東海大相模戦を)少し思い出してしまった」。それでも、「リベンジのために練習してきた成果を出そう」と覚悟を決めた。
内角の直球で遊飛に打ち取ると、右の拳を強く握り締めた。
5回3分の1を投げて被安打1、無失点に抑えた。「自分の強みは遊撃手からすぐ投手に入れるところ。次戦もいろんな形で活躍したい」と語った。
東海大相模は序盤から得点を積み重ねて圧勝した。互いに12安打を打ち合う乱打戦だったが、好機に打線がつながった。
1点を追う二回、1死満塁から福田の中越え2点適時打で逆転し、さらに安嶋の右越え三塁打などで2点を追加した。四回には中村の右越え2点本塁打で突き放した。先発福田と二番手の萩原は要所を押さえ、好守にも救われた。