大阪府東大阪市の山中で先月、切断された状態で見つかった男性の遺体の身元は、国土交通省職員の神岡孝充さん(52)と判明した。神岡さんの同僚で30年来の友人の男性(53)が朝日新聞の取材に応じ、「優しくて周りを笑わせてくれる本当に良い仲間だった。残念としか言えない」と心中を語った。
- 国交省職員、海外の妻に会いに行く直前に遺棄されたか 東大阪の遺体
異変を感じたのは昨年末のこと。神岡さんの妻だという女性から突然SNSのメッセージが届いたという。
女性は神岡さんと海外で会う約束をしていたが、会うことができず、「何か知っていますか」と情報を求めていた。
数日後に返事を送ると、女性は神岡さんと4日間連絡が取れておらず、悲しんでいる様子だったという。
男性は神岡さんの勤務先だった航空保安大学校(大阪府泉佐野市)に連絡した。男性によると、女性が神岡さんと予定していた旅の日程と、神岡さんが学校に提出していた渡航申請の内容が一致したという。
「失踪する理由は思い当たらず、周りに何も告げずにいなくなる性格ではない」。事件に巻き込まれたかもしれないという不安がよぎり、仕事中も神岡さんの顔や思い出が浮かぶようになった。
皆の前で「重大発表」した神岡さん
男性は神岡さんの先輩。男性…