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会見で2024年の興行収入について説明する日本映画製作者連盟の島谷能成会長(右)ら=29日、東京都中央区

 大手映画4社でつくる日本映画製作者連盟(映連)は29日、2024年の興行収入が前年比6.5%減の2069億8300万円だったと発表した。入場者数は同7.1%減の1億4444万人だった。

 興収トップの作品は人気アニメシリーズの「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」の158億円だった。「劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦」(116億4千万円)、「キングダム 大将軍の帰還」(80億3千万円)、「劇場版 SPY×FAMILY CODE:White」(63億2千万円)、「ラストマイル」(59億6千万円)と続いた。

 邦画全体の興収は1558億円で、現在の発表形式になった00年以降で過去最高を記録した。一方で洋画の興収は511億8300万円。前年比30.2%減となり、全体に占めるシェアは24.7%にとどまった。06年に21年ぶりに洋画のシェアが50%を下回って以降、「邦高洋低」の傾向が続いている。

 洋画も含めた興収ランキングで、東宝配給作品が上位5作を独占。映連の記録に残る1980年以降(99年までは配給収入ランキング)で初めてのことだ。東宝は昨年、913億4100万円の興収を挙げ、8年ぶりに過去最高を更新している。

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