京都大学は17日、日本初のノーベル賞を受けた物理学者・湯川秀樹が晩年の四半世紀を過ごした旧宅(京都市左京区)を、大学関連施設「京都大学下鴨休影荘」として活用すると発表した。国内外の賓客や研究者の交流施設として使う。建築家の安藤忠雄さんが設計を担った。
旧宅は1933年築の木造2階建てで、延べ床面積は約358平方メートル。世界遺産・下鴨神社に近く、閑静な住宅と豊かな自然に囲まれた京都らしさを感じられる立地だ。
京大が親族から売却の相談を受け、安藤さんが別の美術館の建設で親交のあったマンション建設大手・長谷工コーポレーションを紹介。長谷工が購入し、2021年8月に京大に寄付した。昨年4月、長谷工が無償で改築工事に取りかかり、今年3月に終えた。湯川の思い入れの強かった庭やその周囲の部屋を保存する形で改築したという。
会見に出席した安藤さんは…