植物学者・牧野富太郎(1862~1957)ゆかりの高知県立牧野植物園は、研究機能と観光でも楽しめる庭園を併せ持った国内有数の総合植物園として知られる。
その育ての親で、牧野の直弟子だった植物学者で名誉園長の小山鐵夫さんが4月19日に90歳で亡くなった。
功績を紹介する追悼展が7月15日まで園内で開かれている。
同園は高知市の五台山山頂に広大な敷地が広がる。牧野が主人公のモデルとなったNHK連続テレビ小説「らんまん」の効果で、平日でも観光客でにぎわっている。
追悼展のタイトルは「世界水準の植物園を目指して」。
1948(昭和23)年、15歳だった小山さんが描いたアサガオの精密な写生図(複製)も紹介されている。実物は、受け取った牧野が長く保存していたという。
11歳で牧野に手紙
小山さんは11歳の時に図鑑などに収められた牧野の植物図に魅せられて手紙を書き、東京都練馬区にあった牧野宅に通うようになったとの逸話が残る。
「研究者魂、究めたいという…