広島県教育委員会は4日、県西部の特別支援学校のスクールバスが下校時、保護者がまだ迎えに来ていないのに生徒を降ろして予定より早く発車したり、接触事故を起こしたりしたと発表した。
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県教委によると、バスは2月21日、中学部の生徒1人の保護者がまだ迎えに来ていないのに、出発予定時刻の2、3分前にバス停で生徒を降ろして発車した。時刻通りに保護者が到着するまで、ほかの生徒の保護者が付き添ったという。
同18日には別のルートを走るバスが、高等部の生徒1人をバス停で降ろすのを失念。添乗員がそれに気づき、約50メートル先の地点で降ろした。生徒は添乗員に付き添われて元のバス停に向かったが、保護者は次のバス停に先回りするためその場を去っており、別の生徒の保護者がしばらく付き添ったという。このバスは翌19日にも児童・生徒9人を乗せてバス停から発車した際、左後方とバンパーを街路灯に接触させたという。
いずれのバスも県教委が契約するバス会社のものだという。県教委は取材に対し、「生徒の特定につながる」などとして、バス会社名を公表していない。今後はバス会社に、乗降車時の名簿確認などを求めていくという。