Smiley face
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白い恋人ソフトクリーム。ホワイト、ミックス、ブラックの3種類がある=提供・石屋製菓
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 酪農が盛んな北海道の玄関口、新千歳空港。国内有数のソフトクリーム販売の激戦地という別の顔がある。2018年から始まった「新千歳空港ソフト・アイスクリーム総選挙」は、空港ターミナルビルで1番人気の商品を決める恒例イベントだが、苦杯をなめ続ける北海道を代表する菓子メーカーが、プライドを賭けて商品改良に取り組み、次の選挙で1位を狙っている。

 「総選挙」は2018年から、空港運営会社の北海道エアポート(HAP)が始めた。コロナ禍を挟んで、2024年夏で5回目を数え、来年は6回目。ここ数年は北海道が観光シーズンを迎える春の大型連休ごろに投票をスタートし、夏の最盛期を前に結果を発表してきた。

 新千歳空港の乗降客数は2019年のピーク時には2400万人を記録。コロナ禍で21年には800万人台へ落ち込んだが、23年には2200万人台へ回復している。利用客らが楽しみにしている一つが、ソフトクリームやアイスクリームの食べ歩きだ。

 HAPによると、2024年に「総選挙」に参加したのは34店舗に上ったが、ターミナルビルでソフトクリームやアイスクリームを提供するのは、テイクアウト専門店のほか、飲食店でもメニューに加えている店もあって、その総数は把握しきれていないという。

 1位を目指して商品改良に取…

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