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記者団の取材に応じる立憲民主党の野田佳彦代表=2025年9月15日午後5時10分、和歌山市、大久保貴裕撮影

 立憲民主党の野田佳彦代表は15日、自民党総裁選(22日告示、10月4日投開票)後に行われる首相指名選挙の対応をめぐり、「虚心坦懐(たんかい)に他党と協議したい」と述べた。昨秋の衆院選後の首相指名選挙では、衆院では野党の議席数が与党を上回っていたが、野党の投票先が分散し、石破茂首相が選出された。

 訪問先の和歌山市で記者団の取材に答えた。野田氏は、日本維新の会、国民民主党など主要野党に自身への投票を呼びかけた昨年の経緯を振り返り、「『私に指名をお願いします』と呼びかけたが、『どうやって臨みますか』という協議をすべきではないかと思う」と語った。他の野党党首に投票先を一本化する可能性については「虚心坦懐(たんかい)に意見をうかがうことに尽きる。まだ日が高い」と述べるにとどめた。

 一方、立憲の安住淳幹事長は14日のNHK番組で「我が党が軸になり、他党に呼び掛けて政権をつくる」と語り、立憲を中心とした連立政権の樹立を目指していく考えを強調。首相指名選挙については「野田代表に投票していただく環境づくりをしたい」と述べた。

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