南海トラフ巨大地震が起きた時、記者たちはどんな判断を迫られ、どう動くのか。連載2回目は発災直後から数時間の想定で考える。
【発災直後~数時間】和歌山総局・県政担当記者がシミュレーションしてみた
和歌山市の和歌山県庁3階。報道各社の記者が集う記者クラブで原稿を書き終え、自席でぼんやりと新聞を眺めていた。
午後1時半ごろ、震度7の揺れが襲う。とっさに机の下に身を隠し、揺れが収まるのを待った。
その直後、会社から貸与されたスマホに安否確認のメールが届いた。私は「無事」を選択し、自らの安全を知らせた。
記者クラブの隣室は広報課だ…