米国防総省のパーネル報道官は2日の記者会見で、米軍の空爆によってイランの核開発計画は1~2年程度後退したという評価を明らかにした。攻撃成果の情報は日々更新され、評価は最終的なものではないとしつつ、改めて成果を強調した。
空爆の効果をめぐっては、複数の米メディアが情報機関の初期評価をもとに、地下にある核施設の重要部分を破壊できず、核開発計画を数カ月遅らせる効果しかなかったと報道。「完全な破壊」を主張するトランプ政権は強く反発している。
パーネル氏は、米軍によるフォルドゥ、イスファハン、ナタンズの核施設3カ所への爆撃で、イランが核爆弾をつくる物理的能力を低下させた、と主張した。「濃縮ウランや遠心分離機だけでなく、爆弾の製造に必要な部品も破壊したことも総合して考えると、イランの核能力は深刻に低下し、爆弾を製造する野心そのものが失われた可能性がある」と話した。「イランの指導部に非常に強い心理的打撃を与えた」とも述べた。
またパーネル氏は、米軍の備…