学びの機会に恵まれない不登校の子どもたちに、無料の学習支援を提供する取り組みを、三重県四日市市の学習塾が7月から始めた。家庭の環境に左右されることなく、誰もが平等に学習できる場をめざす教育版の「子ども食堂」だ。
学習塾「毎日個別学習Smile」(四日市市鵜の森1丁目)が、市の子ども食堂等支援事業費補助金を受けて開設する。毎週月~金曜日の午前10時~正午、同塾の教室で代表の鶴田直人さん(49)が無料で指導する。市こども未来課によると、市が補助対象としている学習支援のうち、現役の学習塾講師が教えるのは、把握する限り唯一ではないかという。
対象は、不登校や引きこもりで、さらに家庭の経済的な理由からフリースクールに通う余裕がない小中高校生。学校の勉強がどこまで身についているか、一人ひとりにカウンセリングし、それぞれに適した学習カリキュラムを組む。学校に通えていなかった年数や、勉強についていけなかった状況を把握し、小学6年生でも1、2年生の授業から教えていく『無学年学習』を採り入れる。
1日あたり20人、来年2月…