自ら動いて課題解決に取り組む授業のテーマに高校生3人が同性どうしの結婚「同性婚」を掲げ、婚姻の平等を発信しようと取り組んでいる。「両思いの相手と結婚できないのは不平等では」。3人は婚姻における性的マイノリティーの現状を誰もが自分のこととして捉えてほしいと訴えている。
- 「好きな人と一緒に生きやすい国に」 国を訴えた同性カップルの願い
3人は名古屋市立名東高校の国際英語科2年の近藤乃のはさん(17)、坂下彩乃さん(17)、小牟田陽和(ひより)さん(17)。同科には関心のある社会の課題を調べ、解決に向けて取り組む授業があり、2年生は生徒が自由にテーマを決める。3人は性的マイノリティーが登場する小説を読むなどしたことがきっかけで同性婚に関心を持ち、テーマを同性婚として活動はEOM(Equality of Marriage 婚姻の平等)と名付けた。
同性婚をめぐり、これを認めていない民法などの規定は憲法に違反するとして、国に損害賠償を求める訴訟が全国で提起されている。名古屋地裁には県内の男性カップルが提訴しており、3人は名古屋高裁の控訴審を学校などの許可を得て平日に傍聴。原告代理人や当事者団体にも取材した。
取材重ね、掲げた目標
傍聴や取材を通じて、原告ら…