(30日、九州地区高校野球大会準々決勝 鹿児島実0―5沖縄尚学)
前日の八回裏、適時三塁打を打たれて3点目を奪われた後に継続試合に。鹿児島実のエース大野はこの日も2死三塁からのマウンドに上がった。しかし、最初の打者を四球で出し、次打者に2点三塁打を浴びた。
「きょうの八回は抑えなければ(と思った)」。試合後にそう振り返り、「抑えられなかった……力がなかった」と言葉を詰まらせた。
2年前の選抜に出場した大島のエースで、現在はソフトバンクの大野稼頭央の弟。速球派の兄とは違い、緩急と制球力で勝負する身長166センチの小柄なエースは「(来夏は)絶対に甲子園に行けるように練習して、力のある球を投げたい」と誓った。(酒瀬川亮介)