Smiley face
写真・図版
スウェーデンのストックホルムで15日、エムポックスの状況について説明する疫学研究者のマグヌス・ギスレン氏=ロイター

 スウェーデンの公衆衛生当局は15日、重症化しやすいタイプのエムポックス(サル痘)の患者が同国で見つかったと発表した。アフリカ大陸以外の国で確認されたのは初めて。日本の外務省は同日、感染が広がるアフリカ中部の7カ国に感染症危険情報(レベル1)を出し、渡航者や滞在者に注意を呼びかけた。

 アフリカ中部では、2022年に欧米などにも感染が広がったエムポックスより症状が重くなりやすいタイプのウイルスが急速に広がっている。スウェーデンで見つかった患者はこの地域に滞在していたといい、公衆衛生当局の発表文は「非常に深刻に受け止めている」とする疫学研究者のコメントを引用した。

 ロイター通信によると、パキスタンでも3人のエムポックス患者が見つかった。アラブ首長国連邦から到着した後にウイルスが検出されたという。重症化しやすいタイプのものかはわかっていない。

外務省、アフリカ7カ国に危険情報「特別な注意が必要」

 アフリカ中部のコンゴ民主共…

共有