ユーカリの樹の下で
この夏「名門復活」をめざし、コンクールに挑む吹奏楽部を追います。
ゲーム音楽の「スーパーマリオ」から、コンクールの自由曲として演奏する「指輪物語」まで。
兵庫高校の吹奏楽部が「やりたい音楽」をはじけさせるのが、6月の定期演奏会だ。
今年の定演でも、約1500人の観客を前に多彩な音色を奏でた。
その定演の会場は、1973年に開館した神戸文化ホールだった。74年の全日本吹奏楽コンクールの舞台で、兵庫高校が初めて「全国」に挑んだ場所でもある。
「ローマの祭り」最初の編曲
その時に顧問だった吉永陽一さん(77)が、胸に刻む恩師の言葉がある。
「生徒と一緒に、自分のやりたいことを徹底せえよ」
吉永さんも兵庫高校の卒業生…