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愛知県

 愛知県豊明市は新年度、中学生からの要望や意見を市の事業として反映させるため、新たに「生徒会提案事業費補助金事業」を始める。一般会計当初予算案に、市内の全公立3中学校分として300万円を計上する。

 きっかけは、学校生活の改善や向上を目指し、毎年開催している「市長と話そう会」。市立栄中学校の生徒から、教科書などの荷物が多く、学校に置いて帰るにも保管する場所が狭いため「新たに棚をつくってほしい」という提案があった。

 そこで市は、生徒から提案のあった事業や学校生活の課題解決のため、生徒会が企画した事業について補助することにした。

 生徒会が主体となって計画、実施する事業で校長の了解を得る必要がある。生徒会は市に直接、補助事業を提案する。

 このほか、今年度に実施された「市長と話そう会」で出された通学路への防犯灯の設置要望を受けて、市は、新年度予算案に250万円を計上し、中学3校の校区内に防犯灯を重点設置する。

 小浮正典市長は「課題解決だけでなく、中学生が具体的な提案をまとめ、市に提案することにより行政の仕組みを学ぶよい機会にもなる」と話す。

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