ドライブコースとして人気の湘南エリア(神奈川県)で、海岸沿いを東西につなぐ国道134号。茅ケ崎市の「第一中学校入口」交差点の歩道橋からは、松林の間を貫く4車線道路の先に、富士山の美しい姿を真正面に見ることができる。

 134号は、茅ケ崎市内では大半の区間で左右に砂防林が迫り、ほとんど周囲を見渡せない。だが、高さ約5メートルの歩道橋に上がると、視界が一気に広がる。

夕方に見える国道134号からの富士山=2026年10月10日午後5時49分、神奈川県茅ケ崎市、小林裕幸撮影

【撮影ポイント】国道134号から見る富士山

 昼間はほとんど見えなかった富士山が、日没後のマジックアワーになると、オレンジ色の空に、シルエットとなって浮かび上がった。それでも露出を空に合わせると、手前の道路は真っ暗。日の入りから約30分、あたりが暗くなった頃、ようやく露出差がなくなった。自動車のライトが光跡を描くように、5秒ほど露光をかけた。シャッターチャンスは10分ほどだった。(小林裕幸)

  • 【特集】いいね!探訪記

 日の出、日の入りなどの時間帯や、季節、気象条件によって様々な表情を見せる富士山。走行する車が偶然のアレンジとなって、動と静の不思議な表現を生みだす。

「一中交差点」 知る人ぞ知る撮影スポット

 藤沢市在住の小平悟さん(45)はここ10年ほど、湘南から撮影する富士山にこだわってきた。「一中交差点」から撮影した富士山の風景写真が、茅ケ崎市の公募写真展に採用されたこともある。

堤防の釣り人の向こうには、烏帽子岩が見えた=2026年10月10日午後、神奈川県茅ケ崎市、小林裕幸撮影
富士山を望む歩道橋の近くで、サーフボードを自転車のキャリアに乗せて走る人=2026年10月10日午後、神奈川県茅ケ崎市、小林裕幸撮影

 「海と空と富士山が、とても良いバランスで納まる場所は湘南しかないと思います。独特の空気感を、ファインダーを通して感じます」

 撮影に向かう際、事前にチェ…

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