一足早い「甲子園の夏」がやってきた。
阪神甲子園球場で16日に開かれた「甲子園ブラスバンドフェスティバル」。開場100年となる高校野球の「聖地」に立った10校はいずれも力強い振り付けや演出で、内野スタンド席を埋めた観客を魅了した。
- アルプスの夏音 出場各校の物語
フェスの様子は17日午後3時からアーカイブ配信される予定で、8月31日までスポーツナビ、スポーツブルで視聴できます。
口火を切ったのは、近江(滋賀)だ。
「試合開始」を告げるサイレンの音とともに、アルプススタンドからグラウンドに躍り出た吹奏楽部員たち。冒頭から、プロ野球・阪神タイガースのチャンステーマで、球場内の熱を上げた。
幼稚園児や店員に扮した部員たちが、滋賀県を中心に展開するスーパー「平和堂」のイメージソング「かけっことびっこ」を踊りながら演奏すると、会場は「近江ワールド」に包まれた。
昨年に続く出場で、応援の定番にしている「客席との掛け合い」もその場で入念に練習した。マイクを握った石川未桜(みお)さん(2年)は「昨年は近江を知らないお客さんもいたが、今年は球場で一つになれてうれしかった」と笑顔で語った。
各校の演奏は
続いて甲子園の舞台を踏んだのは吹奏楽コンクール、マーチングコンテストの全国大会の「常連校」だった。
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