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取材に応じる30代のカンボジア人男性。約10年前から出稼ぎ労働者としてバンコクなどで働いてきた。カンボジアの反体制勢力と関わりを持ったことで、母国に戻れなくなったという=2025年9月19日、バンコク、伊藤弘毅撮影
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@バンコク

 今年7月、タイとカンボジアの国境紛争が再燃した。軍事衝突が始まると、タイにいた50万人規模のカンボジア人正規労働者の多くが帰国した。

 だが、とどまり続ける人もいる。30代男性は大卒で、母国で大手企業に就職したものの、タイの高い賃金を目当てに約10年前から出稼ぎを続ける。会社員時代の月給は180米ドル(約2万8千円)程度。タイの建設作業員のほうが「圧倒的に高い」という。

 給料以外にも、とどまる理由がある。祖国に戻れば迫害を受ける恐れがある。タイでカンボジアのフン・マネット政権と対立する反体制派と関わりを持った。SNSに投稿された写真から身元を特定され、治安関係者が実家を訪ねて「静かにするよう」に圧力をかけるようになった。欧州などへの亡命を目指しつつ、祖国にいる妻や幼い娘ともう会えないのではないかと不安な日々を過ごす。

特派員メモ

世界各地で日々ニュースを追っている朝日新聞記者が取材や暮らしの中で感じたことをつづった「特派員メモ」。トランプ米大統領の再来などで国際社会が大きく揺らいだ2025年を振り返ったコラムを年末にまとめて配信します。長年紙面でご愛読いただいているコラムをお読みください。

 衝突以降、タイに逃れた反体…

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