第56回福井県吹奏楽コンクール(県吹奏楽連盟、朝日新聞社など主催)が26~28日、福井市の県立音楽堂(ハーモニーホールふくい)で開かれる。
小学生、中学A・B、高校A・B、大学、職場・一般、フリーの部門に、計89団体が出場を予定。成績上位団体は県代表として、8月10~12日に金沢市の金沢歌劇座である北陸吹奏楽コンクールに進む。
開幕を前に、2団体の活動や音楽にかける思いを紹介する。(永井啓子)
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「みんな思いは熱い」
「袋を開けて1晩2晩置いたカステラみたいにパサパサ。もっとみずみずしいサンドイッチのような音がほしい」
福井県立金津高吹奏楽部の音楽室。今月半ば、あわら市にある同校を訪ねると、顧問の窪田知広さんが時にユーモアたっぷりの指示を飛ばしていた。
公立高としては部員70人の大所帯。26日の高校A部門に定員上限の55人が出場するほか、28日のフリー部門にも初めてエントリーし、1年生15人がステージに立つ。
A部門の自由曲に選んだのは「交響的印象『教会のステンドグラス』より」。コンサートマスターで、アルトサックスとソプラノサックスを受け持つ藤本怜来(れいら)さん(3年)は「繊細さを持ちつつ、壮大な音楽を奏でたい」と話す。
昨年に続き県大会を突破し…