桑本勝子さん=2026年4月10日午後2時25分、広島市東区、相川智撮影 ■聞きたかったこと 広島 かかった時間は、たった10分ほど。思いのままに詩を書き上げた。 「身体中の癌(がん)と闘いながら命を縮めた人々はどんな大きな不安に苛(さいな)まれ続けたか」 血を吐きつつ生きながらえ、がんに苦しむ人生を送った母を思い浮かべた。 夏の日の朝、桑本勝子さん(87)は学校の教室にいた。突然、窓ガラスが一気に割れた。近くにいた同級生の女の子の体じゅうに破片が突き刺さった。 全身真っ赤、目の周りだけが真っ白な… 恐ろしいことが起きたことは…