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生活保護を利用しながら統合失調症を治療する男性=大阪市、永田豊隆撮影

 それほど苦しかったのに、生活保護の利用は考えなかったのですか?

 私がそう問いかけると、男性(53)は「生活保護って、貯金も年金もないお年寄りが受けるもんだと思っていた」と答えた。

 男性は2021年、統合失調症の診断を受けたが、医療費を支払えずに治療が中断。23年には生活保護利用へのハードルとなる住宅ローン付き持ち家を処分したが、「まだ50代の自分には受けられない」と思い込んだ。

 実際には年齢は問われないし、現実的にも生活保護以外にくらしを立て直せる方法はなさそうだった。男性は1年3カ月ほど幻聴や不眠に苦しみ、最終的に生活保護を申請した時には借金が約300万円まで増えていた。

  • 男性が生活保護にたどり着くまでを取材した記事はこちら

 こんなやりきれないケースをどれほど見てきただろう。

 生活保護ほど誤解や中傷にさ…

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