【動画】吉田凱さん(木こり)どう森に向かい合うか。皆伐に遭遇したときの気持ちについて=松尾一郎撮影
アウトドアの達人から、環境保全を重視する木こりに転じた吉田凱さん(51)。会社員として週末を山野で過ごした経験が、人がつながる「コモン」としての持続可能な森づくりにいかされているといいます。移住先の北海道での挑戦について、吉田さんに聞きました。
Re:Ron森林論⑩ 「みちたすみち」吉田凱さん
- Re:Ron「森林論」でなぜ今、「コモンの森」を考えるのか
■人生の転機は山
――転職し、旧来の林業ではない環境保全型森林業を志しました。
20代半ばから山で遊ぶことが大好きになり、登山や山スキーなどにのめり込んでいきました。それまではモータースポーツ、車や水上バイクなどを趣味としていましたが、思い立って自分で山に登りに行ったら、それはそれは楽しくて。林道や登山道を走るトレイルランもはじめ、パートナー(妻の園佳さん)ともそうした大会で知り合いました。
10年ほど前、地元愛知県の登山道でトレイルランをしていたときのことです。いつも目にしていた森が突如としてなくなって、切り株だらけの裸地になっていました。皆伐されていたのです。

それまでは、自然が好きで、そこで身体を動かしているだけで、何も考えていませんでした。ところが、森の木が広範囲にすべて伐られていたということで、激しいショックを受けました。
それからです。少しずつ意識が芽生えていきました。森からの恵みを受けてばかりだったので、森へのお返しをしたい、と。
燃料販売会社の社員を30年近くした後、退職しました。
当時、45歳。パートナーと私のいずれの出身地でもない北海道に移住し、木こりになろうと決心しました。
会社員時代から、週末などに…















