2~3日で終わらせることもできる――。イランに対する先制攻撃の初日、トランプ米大統領はこんな発言をしていた。最高指導者を殺害し、航空戦力では圧倒しているはずだが、攻撃開始から1カ月が経ついま、地上部隊の投入が取りざたされている。なぜなのか。トランプ氏は本当に、地上作戦に踏み切るのか。

行われている準備とは
まず、派遣を進めている戦力をみてみたい。
米中央軍によると、長崎県の米海軍佐世保基地に配備する強襲揚陸艦トリポリは27日に中東に到着した。沖縄県に駐留する第31海兵遠征部隊を乗せており、海軍と海兵隊合わせて約3500人の規模という。上陸作戦に使う水陸両用車や揚陸艇が搭載できる輸送揚陸艦も伴っているとみられる。
米メディアによると、カリフォルニア州に拠点を置く第11海兵遠征部隊約2500人と強襲揚陸艦ボクサーなど3隻の派遣も決定。太平洋を横断して数週間で中東に入るとみられる。

米紙ウォールストリート・ジャーナルは26日、国防総省が最大1万人の地上部隊を追加派遣する案を検討していると報じた。空母ジョージ・H・W・ブッシュが間もなく地中海に派遣されるとの観測も出ている。
どんな役割があるのか
トリポリは空母のような飛行甲板を備える。艦載するステルス戦闘機F35Bの支援のもと、輸送機オスプレイで兵士を前線に動かすといった作戦が想定される。

陸軍第82空挺(くうてい)師団という、パラシュート降下で敵陣に切り込む部隊の派遣も決まった。1千~3千人規模とされる。
中東の衛星放送局アルジャジーラによると、空挺師団は湾岸戦争やアフガニスタン、イラクの戦争でも任務につき、第2次世界大戦でノルマンディー上陸作戦に従事したことでも知られるという。
トランプ政権はなんと言っているのか
ルビオ国務長官は27日、「地上部隊がなくても全ての目的は達成できる」と否定的な見方を示した。一方で、レビット大統領報道官は25日の記者会見で、「大統領はあらゆる選択肢を手元に置いておきたい。それを準備するのは国防総省の仕事だ」と述べて、地上部隊投入に含みを持たせている。
当のトランプ氏は19日、記…





